時代の転換点

今,いろんな実務の仕事に関わる中で,都市や地域のあり方が大きく変わろうとしていることや,
プランニングのあり方を大きく変えなければいけない必要をひしひしと感じている。
それぞれ個々のトピックについてはよく言われていることではあるが,たとえば我々の専門分野に近いところでいうと,
超高齢化社会の本格化と人口減→地域社会システムの維持困難/持続可能なシステムの構築,
公共空間の民間活用の流れ→道路等の公共空間再編・活用,都市公園等の公共空間整備活用におけるPFIの推進,
気候変動と次世代の災害リスク管理→グリーンインフラの実装,土地利用政策の抜本的見直し,
モビリティ革命(シェア・自動化)→都市交通システム再編と土地利用転換,
観光革命(インバウンド,余暇拡大)→個性を際立たせる観光地デザイン
空き家・空き地増加問題→土地や不動産の所有と利用を分離した活用システムの設計
など。いずれも,ちまちました改良ではなく,抜本的な価値観の転換,政策の転換,システムの変革,が求められている。テーマやトピックごとに分けて要素ごとに考えてはうまく解けない。今こそ,予測とビジョンに基づいた総合的な大構想が必要である。

ありとあらゆる資源と課題をみわたしながら,地域ごとの最適解を見出す「デザイン」こそが地域再生の鍵となる。まさにプランニングが必要とされている。けれど,日本ではその社会的認知も低ければ,そうしたセンスを有する人材もかなり限られているのが実情。そういった分野をこえた仕事が殆どなかったから仕方ない。
しかし逆に,若い人にとっては,これまでの世の中の常識が通用しない,新たな理論と実践が求められていくわけで,これからの10-20年が,とてもやり甲斐のある,面白い時代になるとは思う。もちろん,そこに気づいている人,自ら動くことができる人に限られるけれども。
未来を想像し,どんどんインプットしないとすぐに感覚が時代遅れになってしまう。

因みに,今年はこれまでの努力が実り,2〜3の比較的重要なプロジェクトの立ち上げや設計に関われそうなので,そこでイノベーションを起こすことを目指したい。うまくいけば,いままでと根本的に違うラボ運営のありかたも可能性として出てくるかもしれないぞ,と思ってもいる。地域と空間を「デザイン」すること,これを実践する場をどこでどう立ち上げるか,を考えていきたい。

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About yamaguchikeita
京都大学大学院 工学研究科 社会基盤工学専攻 景観設計学分野 准教授

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